Piano Neiro Koubou
ピアノ音色工房
アコースティックピアノ専門店
ピアノ調律/修理/オーバーホール


ピアノの音色の良い素敵なCDを探しているけれど何を選んだら良いのか・・・と考えられています愛好家や練習生の方に、特にお奨めの名盤をご紹介致します。


◇スタインウェイピアノで演奏されたレコーディング◇

ピアノのデフォルトスタンダードであるスタインウェイピアノは、世界中の主要コンサートステージや録音スタジオの9割以上のシェアを占めている為、歴史に残る録音が数多くありますが、お気に入りをご紹介いたします。


グールド(グレン) 
バッハ:ゴールドベルク変奏曲(1955年モノラル録音)
ピアノ独奏のCDなど縁遠かった方でも、世代を超えて愛され続けてきた名盤です。
グレン・グールド(1932年-1982年)はバッハ弾きで大変有名なカナダ出身のピアニストですが、この録音は彼のデビューアルバムでもあります。

クラシック音楽になじみの少ない方でも、まずは聴き惚れてしまうピュアで独創的な音色です。
独自の音楽を創造し成功した鬼才の原点でもあり、大変癒される一枚です。
ツィマーマン(クリスティアン) ・ 小澤征爾 (指揮)=ボストン交響楽団 (演奏)
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第1番&第2番
ドライブ中にもノリノリで聴ける名盤。ピアノなんてオーケストラなんて退屈だと誤解してしまっていた方でもこの一枚で気が変わります。

クリスティアン・ツィマーマン(1956年生)は1975年ショパン国際コンクールの優勝者でポーランド出身のピアニスト。ピアノ調律師に調律をレクチャーするほどピアノの構造に精通している事でも有名です。
中学生や高校生から大人まで、メロメロにさせてしまう1枚をぜひ聴いてみて下さい。


ルービンシュタイン(アルトゥール)
ショパン:夜想曲集
20世紀を代表する巨匠ルービンシュタインのショパンノクターン集。 特に大人の方に聴いて頂きたいノーブルで深い音色と音楽です。

ルービンシュタイン(1887年-1982年)はポーランド出身のピアニストで、ショパンの専門家としても有名です。
初めてこのCDを聴いた時にはこの世で最も美しい音だと記憶に焼き付いてしまいました。
人生最後の時にも聴いていたいと思ってしまった名盤中の名盤です。
ポリーニ(マウリツィオ)
ショパン:バラード第1番&第2番&第3番&第4番
現代の名匠の一人マウリツィオ・ポリーニ(1942年生)はイタリア出身で1960年のショパン国際コンクールの優勝者です。

完璧と芸術が極まると、どの様になるのか示しているような演奏のショパン<バラード・スケルツォ>ですが、ポリーニの芸術がここにあります。

映画「戦場のピアニスト」でも弾かれていますがショパンのバラードは、本当に最高です。
まだ聴かれてない方には是非お奨め致します。


ペライア(マレイ)
ショパン:12の練習曲 作品10&作品25
マレイ・ペライアの演奏は博識・達人を超えた「人間味ある温かい音色」「世界一美しい音」として知られてします。
ヴィルトゥオーソとして知られるマレイ・ペライア(1947年生)はニューヨーク、ブロンクスの生まれで、この名盤では巨匠ルービンシュタインが「恐ろしい」と認めた比類のない難曲であるショパン<練習曲>を極めています。

ショパンのエチュードは、多くの方が知らずに耳にしている名曲集です。このCDを知らずに過ごした時間を後悔してしまう名盤です。
アルゲリッチ(マルタ)
夜のガスパール~アルゲリッチ コンセルトヘボウ・ライヴ(1978-79)
少女時代から現在まで不動の人気で、ピアノ愛好家ならば男女問わす必ず恋に落ちるアルゲリッチの魔性的な音楽の魅力は、言葉では表現できません。

世界中のクラシック・ファンより最も熱烈に愛され続けるアルゼンチン出身の「史上最高の女流ピアニスト」マルタ・アルゲリッチ(1941生)は、天才少女として名を轟かせ、グルタやミケランジェリなどの名匠に師事し1965年のショパン国際コンクールでは圧倒的な優勝を遂げました。

いつの時代も情熱的で完璧な彼女がソリストとして特に最高の輝きを放っていた70年代のライブ録音です。ライブとは思えない究極の名演が収められた名盤です。

ポゴレリチ(イーヴォ)
ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」
イーヴォ・ポゴレリチ(1958年生)は旧ユーゴスラヴィア出身の天才ピアニストです。
1980年のショパン国際コンクールの最終本選に残れなかった際、審査員のひとりアルゲリッチが「彼こそ天才だ!」と言って審査員を辞退したニュースはあまりにも有名です。

1976年から学んできた恩師でもあり愛妻(1980年結婚)でもあったアリス・ケセラーゼを失い、一切の活動を停止していたため発売が遅れたこのCDは、体験した事のない衝撃と新鮮さを聴衆に与えてくれる名盤です。境地に達する音表現と、演奏を聴いてみて下さい。
ピリス(マリア・ジョアン)
モーツァルト:ピアノ・ソナタ第8番&第11番&第15番
この録音はピリスにとって2度目となるモーツァルトのソナタ全集の一部で、前回の全集は15〜16年前の1974年におこなわれています。

モーツアルト・ソナタといえば迷わずマリア・ジョアン・ピリス(1944年生)のこの録音が歴史的名盤です。 録音当時は40歳代半ばにしてピリスの音は深く抑制された、陰影のある音色で、聴衆の心を捕えて離さない珠玉の一枚です。

NHKスーパーピアノレッスンでも馴染みの深いピリスの名演をまだ聴かれていない方は、直ぐに聴いて見られて下さい。心の中で涙が止まらなくなるかもしれません。

ミケランジェリ(アルトゥーロ・ベネデッティ)
シューマン:謝肉祭
完全主義でキャンセル魔、ピアノの高僧、貴族の生まれ、ポリーニやアルゲリッチの師などでも有名な、伝説の巨匠アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ(1920-1995)。

愛用のスタインウェイDモデルを同伴し、専属の調律師を付き添わせることでも有名なミケランジェリの演奏は一見冷たく感じるようで、実際には息を呑むようなピアニズムの凝縮と洗練され透明で芸術的な音色で聴くものを虜にして離しません。

あまりにも完璧主義ゆえに極度のレコーディング嫌いで状態の良い録音が極めて少ないのが特徴なのですが、ミケランジェリ芸術の代表ともいえるこの名盤は貴重な一枚です。
リヒテル(スビャトスラフ)
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第17番 「テンペスト」
日本の音楽愛好家にとって最も親しい20世紀を代表するピアノの巨人スビャトスラフ・リヒテル(1915-1997)が46歳の頃に録音したベートーベン中期の名曲「テンペスト」は、私達の期待を裏切らない感動的な名盤です。

ピアノを選ばず、どの様な状態のピアノでも演奏して見せたという巨人リヒテルの名演は膨大に残されており、録音の質が時代背景を感じさせるものの、その成熟した絶妙な音楽と、底知れぬ深い音色がその奇跡的な芸術を痛感させます。

偉大な巨匠の名盤を堪能して下さい。

ショパン:ワルツ全集 バッハ:ゴールドベルク変奏曲 モスクワ・ライヴ1986
アラウ(クラウディオ) ペライア(マレイ) ホロヴィッツ(ヴラディーミル)

バッハ:インヴェンションとシンフォニア(ベーレンライター版) モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番&第25番 モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番&24番
シフ(アンドラーシュ) ミケランジェリ(アルトゥーロ・ベネデッティ) 内田光子

バッハ:平均律クラビーア曲集第1巻・第2巻(抜粋) 幻のショパン・レコーディング1965
ラフマニノフ/ピアノ協奏曲第3番
グールド(グレン) アルゲリッチ(マルタ) キーシン(エフゲニー)

ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番&第5番 ラフマニノフ:ピアノソナタ第2番 ラフマニノフ/ピアノ協奏曲第3番
ミケランジェリ(アルトゥーロ・ベネデッティ) グリモー(エレーヌ) アルゲリッチ(マルタ)


◇スタインウェイ関連書籍◇

スタインウェイピアノに関連した書籍は構造、歴史、エッセイなど色々なテーマ別に数多く出版されておりますが、その中でお奨めの書籍をご紹介致します。
88Keys スタインウェイピアノができるまで スタインウェイ物語 ピアノの巨匠たちとともに―あるピアノ調律師の回想



スタインウェイができるまで-あるピアノの伝記(単行本)




◇その他、お奨めの書籍など◇

その他、お奨めの書籍などをご紹介いたします。

パリ左岸のピアノ工房 ボクの音楽武者修行 ピアノ演奏の根本原理 (単行本)

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