強固な礎のうえに開く音楽の喜び
スタインウェイ独自の厳しい基準にのっとった伝統工法
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■ リム
リム(側板)は、スタインウェイの設計思想を継承し外リムと内リムから構成されています。
ボストンピアノは、外リムは数枚の堅木マホガニーを木目を90度ずらして、内リムは堅木メープルを水平にそろえて積層させています。
これにより、ピアノ本体の堅牢性と、パワーのある豊かな響きを引き出しています。
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■ オクタグリップ・ピンブロック
スタインウェイ固有の数々の技術革新のなかで、米国特許のオクタグリップ・ピンブロックはボストンピアノだけに採用されています。
11層の堅木メープルを、木目方向を60度ずつずらして貼り合わせることにより、全方向からの力を均一に保ち、チューニングピンをしっかりと保持し、調律を長く保持することができます。
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■ フレーム
ピアノが演奏されると、フレームを除くすべての部分が振動します。
フレームはピアノ全体の安定性・堅牢性のために役立っています。
スタインウェイによって開発された工法にのっとり、ボストンのフレームも耐久性に優れた鋳鉄を使用し、超工学的ともいえるバキュームキャストでより強固につくられ、20トン近い弦の張力を支えます。
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■ ハンマー
1880年、スタインウェイは、それまでより数段安定した、また力強い音を発生するものとして、肩部分を強化し、金属で固定したフェルトの洋梨型ハンマーを採用しました。
このスタインウェイのハンマー設計はそのまま現代のボストンピアノに生かされています。
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■ アクション
ピアノ演奏にとって最も重要な構成要素はアクションといえます。
ボストンピアノのアクションはスタインウェイ独自の設計に基づいています。
プラスチックを一切使わない総木製のアクションです。
反復が速く、レスポンスやコントロールは特に鋭敏です。
また、ロゼット型フレンジ、型押しアルミニウムのアクションレールなどは、アクションの堅牢性、より少ないレギュレーション、より優れた演奏間に貢献しています。
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■ デュープレックス・スケール
ボストンピアノには、スタインウェイの特許の中でも有名な特許の一つである1872年のデュープレックススケールが適用されています。
豊かな倍音と音の多様性が加わり、音を長く保持する美しい響きを実現させています。
また、他のピアノに比べてボストンピアノでは弦の張力を低くしてありますので、音を長く保つ豊かな響きが得られるとともに、ピアノ自体の耐久性も向上しています。
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■ 駒(ブリッジ)
駒(ブリッジ)は、響板に対して木目を垂直方向にマホガニーとメープル材を貼り合わせ、さらに上部に一枚板のメープル材をかぶせ、響板のクラウン(反り)に合わせて響板に取り付けられます。
響板への響きの伝達を最良のものとする、1880年に初めてスタインウェイが取得した特許に基づいて作られています。
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■ 響板
楽器の心臓部分である響板。素材の選定とその製造はには細心の注意が払われます。
響板には1センチあたり最低でも3本の年輪を持つ、木目がつんだ無垢のシトカスプルースを厳選しています。
1836年以来のスタインウェイの設計に基づき、響板は均等な厚さのものではなく、テーパー状に加工され、より自由な振動を促して豊かでバランスの良い響きを作ります。
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■ ワイドテイル設計
すべてのボストン・グランドピアノの響板は、“ワイドテイル”設計となっています。
スタインウェイのこの設計刷新は、より広い面積の響板を納める、より大きなケースを作ることとなり、演奏家は一段大きいピアノを弾いている感覚をもち、演奏者も聴衆もより豊かな響を楽しむことになります
[例えば奥行き178cmのボストンピアノは、奥行き190cm相当の他社製ピアノと同等の響板面積を持っています。]
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ボストンピアノの音色を動画でお楽しみください。
≪YouTubeの動画≫
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