「大手メーカーの製品の値引き広告でお客を引き寄せ、売りたいピアノ(儲かるピアノ)に誘導セールスする手口が多いのです。 2〜3割引きのうわべだけの好条件でエジキになったピアノ購入者は数え切れません。」 音楽之友社「家庭のピアノ実用百貨」より抜粋
昔から「おとり」の商品を「客寄せ」として広告に掲載する業者や、「極端に品質の良くない楽器」を販売してしまう業者は後を絶たないようです。
メーカーの正規特約店で販売されているピアノは、メーカーの技術研修を修了し"楽器を熟知した技術者"によって丁寧に調整されており、それだけの品質を保つためのコストが掛かっています。
楽器の状態や購入後の保証やサービスを考慮しますと、安心できる楽器店では値段とピアノの内容は比例しているとおもわれます。
ピアノの構造は、「木、フェルト、鉄」など天然資源を材料にした経年変化のある繊細な構造のため、購入後は定期的なメンテナンスが不可欠になりますので、長い目で見て後悔しないために購入するお店選びが一番のポイントです。
本来ピアノは定期的に手入れをし、消耗品さえ交換すれば親子3代で使用できます。
自動車や電化製品と違い、一般にピアノは60年〜80年は使用できるものです。
つい、びっくりするような、好条件価格のピアノに惹かれそうになることもありますが、「落とし穴」もありますから、じっくりと「ご試弾」や「お店の方との会話」をして最高の1台を選んであげて下さい。
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