音の高さや音量は機械で測定して結果を数値で確認できます。
しかし音色やタッチの良し悪しは、好みもあり明確な数値で測ることは難しくどのように見極めればよいのか分かり辛いものだと思います。
しかし、専門家や愛好家でなくても静かに耳を傾けて聴ければ良い音色の楽器は分かりやすいものかもしれません。
多くの人に愛される良い音は、心地よく、深く豊かで色彩感のある音です。
透明感があり艶やかで、太く厚みのある、立体的で表情豊かな音・・・・ 1音1音が愛おしく感じられる音・・・・
ふくよかで柔らかく芯のある温かい音です。
愛されない音は、表面的で痩せた無表情な音です。
薄く平面的な音や、割れた耳障りな音、金属的な音、響かず鳴らない音では、歌うことができず、趣味にもレッスンにも使うことができません。
飽きてしまったり、すぐに耳が疲れてしまうため、意欲をなくして、嫌になってしまうからです。
ピアノは、ヴァイオリンやフルート、ギターなどと比べて他の楽器と比較する機会が大変少ない楽器といえますので、自分の楽器を比較する基準がわかり辛いのは確かです。
しかし、状態の悪いピアノを使用してしまうと、弾き方に悪い癖がついたり、指や肩を痛めることも多くあります。
良いタッチは全体のバランスが良く、音のイメージが素直に音色になって歌う状態です。
自身で確信をもちながらタッチコントロールをして演奏できるため、余計な負担が掛からず、長時間のレッスンも負担が軽くなります。
逆に良くないタッチは、スカスカでコントロールができないものや、重く鈍くて体に余計な負荷が掛かり過ぎるものや、不揃いのものです。
是非、自身に合った「音色」や「タッチ」を見つけるために、信頼のおける知識の豊富な専門家に相談されたり、出来るだけ多くのピアノを自身で選定されて下さい。
|