ピアノには、1本の弦に約80キロの張力が掛かっています。ピアノ全体の弦は約230本なので全体では18トン〜20トンの張力が掛かっていることになります。
バイオリンやギターは弦の数は4本や6本で演奏者が毎回チューニングしますが、ピアノはそうは行きません。専門の調律師が必要です。
良いピアノは調律の狂いが少なく、ピッチ(音の高さ)の低下が平均されています。
18トン〜20トンの「弦の張力」を支えるために、良い材料を使用し堅牢に造られている必要があります。
調律が狂いにくく、なおかつブリリアントな音の響きを生み出す技術は、ピアノメーカーにとっても大変高度なことです。
銘器スタインウェイの場合、この構造に独自の特許を取得しています。
ピンブロック(ピン板)に、種類の異なる6枚の堅木を45度づつずらして貼り合わせています。
そうすることで木目の順目、逆目のバランスが一定し、調律を長く保つとともにスムーズに回転し、調律時の操作性を優れたものにしています。
外装の理想はデザインがよく、塗装も美しいことですが、最近は木目塗装のピアノも人気があります。
ピアノ塗装の種類は、黒色、ウォールナット、マホガニー、アイボリー、チークの各種艶出し、艶消し・・・・
型もシンプルで洗練されたデザインからバロック調の仕上、またデザイナーによる限定の記念モデルや特注品など多種多様です。
ただ、近年では化粧板にカバ材などに着色した安価なものから、本物の銘木(ウォールナットやマホガニー等)を使用したものまで、多種多様ですので、少し見きわめる必要はあります。
是非、いつまでも飽きのこない"良いもの"を選定されて下さい。
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