ピアノ造りも、他の産業と同じく製作状況は「手造り」と「量産」の2通りありますが、現在では ほとんどのピアノは量産品として工場のラインで製作されています。
日本は、機械製作の設備は世界一と言われています。
実際に製作工程の精度と技術は日本とドイツが世界最高峰でしょう。
しかし、楽器造りの製作技術を日本とドイツで比較すると、"歴史と文化"が大きな違いになっているように思われます。
ヨーロッパで技術者は「マイスター」として高く評価され、収入も高く大切にされています。
彼らは、13歳(中学生)の頃から金曜日は将来志す労度現場に足を運び、指導を受け"現場"を学びます。
15歳頃には、進学を希望するのか、技術者を目指すのか"進路の選択"をして、現場のマイスターから直接指導を受けられるように、メーカーの工場内で授業を受けます。
ヨーロッパの文化で、祖父の代から職人家業で親子代々同じ工場で働いているという話は有名です。
やはり、最高の技術と材料で最高の作品を歳月をかけて生み出し、それを親子代々で大切に使い続ける文化は、素晴らしく魅力を感じます。
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