新品、中古の区別はヴァイオリンやギターの購入の場合には、ピアノほどはされません。
弦楽器の銘器「ストラディヴァリ」などは250年以上昔のものですが、多額の費用が投資され代々最高の技師によって保守管理され続け、超高額で取引されています。
ピアノの場合にも、演奏者は「音質」や「楽器との相性」で購入楽器を選びますので、ピアノも楽器として評価する場合には、あまり新品、中古品の区別は必要ないと思います。
しかし問題は、ピアノ独自の特徴として、ピアノ全体の寿命は長くても内部には多くの消耗の早い部品があることです。
価格のことを考慮しますと、中古ピアノを考慮される方も多いと思います。
しかし、外装だけ綺麗でも、内部の状態は専門家以外一般にわかり辛いのも現状です。
後々まで調整依頼のできる"信頼の置ける技術者"の意見をご参考に、「実際の使用目的」を考慮し選ばれますことがお奨めです。
ただし、値段と品質のバランスの良いピアノが見つからない場合には、新品を選ばれた方が安心で間違いが無いかもしれません。
ピアノには、楽器として以外に生活空間の一部(インテリア)のような感覚もありますし、代々家族に残す資産としての見方もあると思います。
ピアノは複雑なアコースティックという性質上、定期的なメンテナンスも不可欠ですし、購入後のトラブルもおこり易いものですので、やはり後々まで信頼のおける技術力のあるお店での購入が大変重要なポイントになります。
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